![]() |
生涯に渡って学習は脳神経細胞を新生します。生涯学習は認知症予防に極めて有効です |
成人期の聴力低下と若年期教育年数は,学習の低下が認知症発症リスクの大きな要因になっていることが示されています。
成人期の聴力低下は、難聴によって脳への音刺激や情報量が減少し、脳の萎縮や神経細胞の弱まりが進むことが、認知症の発症に影響すると考えられています。
若年期の学習習慣は高齢期に影響し、若年期に学習習慣がないと高齢期になっても学習する習慣が身につきにくく認知症発症リスクを高めます。
言い換えれば若年期の学習習慣がない人でも高齢期に学習習慣を身につければ認知症発症リスクを下げられることを示唆しています。
以上、学習が認知症予防にもっとも有効であることが示されています。
SOMPO 未来研レポート:高杉要より
認知症発症リスク
学習と脳神経細胞新生は密接に関連しており、学習によって脳内で新しい神経細胞が生まれます。
脳神経細胞は生涯にわたって新生し、それは主に海馬の歯状回で起こります。
これらの部位で神経幹細胞が分裂・分化し、新しい神経細胞が生まれます。
海馬とは?!記憶をつかさどる脳の海馬について徹底解説
記憶の固定化は睡眠中に行われます。睡眠中の記憶固定化には、レム睡眠とノンレム睡眠の両方が関与しています。
ノンレム睡眠中のデルタ波や紡錘波、レム睡眠中のシータ波が記憶の形成、定着に重要な役割を果たすと考えられています。
ノンレム睡眠とレム睡眠