racoubitLog 生涯に渡って学習は脳神経細胞を新生します。生涯学習は認知症予防に極めて有効です

ラズパイの学習で認知症予防



認知症予防に有効なのは、学習睡眠です。
 学習によって新しい脳細胞が作られます(脳細胞新生)。脳細胞新生の能力は生涯維持されます。学習は認知症予防に極め有効であることが明らかになってきました。
 睡眠は学習によって新生した脳細胞の大脳皮質への移行とアルツハイマー型認知症の原因物質であるアミロイドベータの洗浄という2つの重要な働きをしています。
ラズパイ(Raspberry Pi)は、ICT、電子工作、IoT、AI、プログラミング、など幅広く学べる最高の教材です。
 ラズパイは、ボード(基盤)として発売され、それを購入してケースや各種部品をつなげ、OSやアプリのインストールと設定などをする必要があります。 さらにラズパイを使った電子工作、AIの活用、プログラミングなどをします。これらの学習が認知症予防に役立ちます。

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生涯学習で認知症予防


認知症患者 日本で急増 欧米で半減 何故?

 日本では認知症の有病率・発症率が急増していますが、欧米では認知症の有病率が 2割~6割、発症率が2割~4割低下したという報告が続いています。
 日本では退職後、特に後期高齢期以降に何もしなくなる人が多いのに対し、定年のない欧米では生涯現役で活動する人が多いことがあげられています。 頭を使う知的活動が認知症予防に有効であり、生涯学習は認知症予防に極めて有効です。

認知症発症リスク

認知症発症リスク

成人期の聴力低下若年期教育年数は,学習の低下が認知症発症リスクの大きな要因になっていることが示されています。
成人期の聴力低下は、難聴によって脳への音刺激や情報量が減少し、脳の萎縮や神経細胞の弱まりが進むことが、認知症の発症に影響すると考えられています。
若年期の学習習慣は高齢期に影響し、若年期に学習習慣がないと高齢期になっても学習する習慣が身につきにくく認知症発症リスクを高めます。 言い換えれば若年期の学習習慣がない人でも高齢期に学習習慣を身につければ認知症発症リスクを下げられることを示唆しています。
以上、学習が認知症予防にもっとも有効であることが示されています。

SOMPO 未来研レポート:高杉要より 認知症発症リスク



生涯学習が認知症予防に最も有効

 上掲の表から認知症予防にもっとも効果のあるのは「高齢期になっても学習する習慣で」あり、生涯学習こそもっとも有効な認知症予防になります。

学習により海馬で脳神経細胞が新生

 学習と記憶に関係している脳の部位は海馬です。学習により海馬で新たに脳神経細胞が作られ、睡眠中に大脳皮質に移動します(記憶の固定化)。 海馬の脳神経細胞新生は高齢になっても維持され、学習による効果は生涯維持されます。一方、認知症患者の海馬は萎縮しています。
海馬脳細胞新生


学習と脳神経細胞新生は密接に関連しており、学習によって脳内で新しい神経細胞が生まれます。 脳神経細胞は生涯にわたって新生し、それは主に海馬の歯状回で起こります。 これらの部位で神経幹細胞が分裂・分化し、新しい神経細胞が生まれます。
海馬とは?!記憶をつかさどる脳の海馬について徹底解説                                                


睡眠中に記憶が固定化

海馬脳細胞新生

記憶の固定化は睡眠中に行われます。睡眠中の記憶固定化には、レム睡眠とノンレム睡眠の両方が関与しています。 ノンレム睡眠中のデルタ波や紡錘波、レム睡眠中のシータ波が記憶の形成、定着に重要な役割を果たすと考えられています。
ノンレム睡眠とレム睡眠 

 生涯学習は認知症予防に極めて有効であることが脳科学的にも明らかになってきました。
睡眠は学習によって新生した脳細胞の大脳皮質への移行とアルツハイマー型認知症の原因物質であるアミロイドベータの洗浄という2つの重要な働きをしています。
 生涯学習と睡眠で認知症を予防することは難しいことではありません。 もう歳だからと言わず、何歳になっても新しいことを学び、挑戦したいものです。